芸能人のトレーニングは要注意ですよ~!(^^)

2016年06月09日

「私は○○をしてやせました!」

芸能人がメディアで公表するくらいだから、本当にやせて成果が出たのでしょうから、嘘偽りのない事実なのでしょうけど…

 

でも、本当にその運動で成果が出たのかは怪しいんですよ。

 

前に、あるグラビアアイドルが「私はこのエクササイズでバストアップしました」

って言って紹介していたエクササイズ、「1㎏くらいのダンベルを両手に1個ずつ持って、胸の前で合わせて開く動作を繰り返す」って言う運動でした。

でも、そのエクササイズで胸の大胸筋には負荷はかからないんです?

 

重力によって落ちていくダンベルを肩の筋肉の三角筋で支えているから、実際には三角筋のトレーニングになってるんですけどね~。

 

そのグラビアアイドルがバストアップしたのには、なにか並行して行っていた他の運動が、問違いなく要囚になってるはずです。

 

残念なことに、エクササイズ系のダイエット本には、こんな感じで専門的なことが考慮されていない自己流のものが多いんですよ。

 

たとえば、ダンベルを使ったエクササイズを専門家が考えるときは、必ず重力を考慮するんです。

 

ダンベルが重力で落ちようとしているのを、筋肉を使って持ち上げる、だから筋肉に負荷がかかってトレーニングになるんです。

 

そして、その持ち上げる筋肉の大きさで重さを設定します。

 

大きい筋肉なら重いダンベルを使うし、小さい筋肉ならば軽めに設定します。

 

「アームカール」っていうダンベルを持って肘の曲げ仲ばしをするエクササイズ(ダンベルを持ったらみんなやりたくなる奴ね)

は、腕の前面にある上腕二頭筋という筋肉(力こぶの筋肉)を使うんですけど、力こぶの筋肉ってそんなにサイズの大きい筋肉じゃないから、女性なら3kgくらいのダンベルで十分に負荷をかけられて、トレーンングすることができるんです。

 

でも、その3kgダンベルを持って、下半身のトレーニングのスクワットをしたらどうか?

 

下半身の筋肉は体の中で最も大きな筋肉だから、女性でも両脚を使えば100㎏のタンスを動かすことができるくらい大きな力を出すことができる筋肉なんです。

 

そんなパワフルな筋肉に3㎏くらいのダンベルを持って負荷をかけても、ほとんど効果は期待できないんです。

 

ダンベルは筋力や筋肉のサイズを考えて重さやエクササイズを構成しなきゃいけないから、1種類(一個の重さ)のダンベルで全身の筋肉を鍛える(増強させる)ことは難しいんです。

 

だから、部位によって重さ設定が変わらない「簡単ダンベルエクササイズ」的なエクササイズの紹介は、効果が期待できないんです。

 

ある部分には強い負荷がかかるけど、ある部分にはほとんど負荷がかからないってことです。

 

残念!

 

やっぱり、きちんとしたエクササイズを行うには、ある程度の知識が必要です。

 

鍛えたいと思っている筋肉がどこからどこについているのか? 

 

その、関節をどういうふうに動かせばいいのか?

 

そして筋肉に適切な負荷をかけるにはどうしたらいいのか?

例えば、

 

二の腕の皮下脂肪、通称「振袖」を取るためのエクササイズとして、両腕を広げて振り袖をブルブル振るような動作を推奨する人がいます。

 

「二の腕がシェイプされます!振袖が取れます!」と言いながらダンスをしているシーンをテレビ見ることがあります。

 

でも、体脂肪は、振ると分解されてなくなるものじゃないんです!

 

たしかにダンスをしているから、有酸素運動にはなっているから体脂肪は燃焼されるでしょうけど…

 

でも、それは体中の体脂肪がエネルギーとして使われていることはあっても、動かしている、振っている部分の脂肪が積極的に使われるという科学的根拠はないんです。

 

二の腕を振るよりも、もっと大きな筋肉の下半身の筋肉が沢山使われるように、脚を広げたり、大きく踏み出したり、階段を上り下りしたほうが、二の腕の皮下脂肪は落ちるはずです。

 

もし、そのトレーニングが効率のいいものでもなくても、自分が楽しく、やる気になるものだったら、きっとある程度の成果も出ちゃいますけどね。

 

すべてを否定はしないけど、リバウンドしないで効果が出せている人は、やはり専門家が考えたものを選んでいるような気がしますよ。

芸能人のトレーニングには要注意ですよ~!(^^)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ページ最上部へ