脂肪が燃焼するのはこの順番ね(^^)

2023年06月12日

脂肪が燃焼する過程は、基本的には以下のような流れです。

エネルギー需要の増加

エネルギーを必要とする活動、例えば運動だったり、食事を減らしたりして身体にエネルギーが不足した状態になると、体はエネルギーを供給する必要出てきますよね。

ガソリンが、なくなると車が動かなくなるようにね。

このエネルギーは、主に体内の脂肪組織から供給されます。

ハイブリット車に例えると分かりやすいかな?

電気で動いていて電気が少なくなると、ガソリン駆動に変更しますよね。

そんな感じです。

 

脂肪分解(リパーゼの活性化)

エネルギー不足が生じると、脂肪組織からの脂肪分解が始まります。

このプロセスでは、脂肪細胞内の中性脂肪がグリセロールと脂肪酸に分解されます。

特に、リパーゼと呼ばれる酵素が脂肪細胞内で活性化されて、脂肪分解を促進します。

 

 

グリセロールと脂肪酸の放出

脂肪細胞内で分解されたグリセロールと脂肪酸は、血液中に放出されます。

グリセロールはアルコールの一種で体内の酵素で、脂肪と油に完全粉砕(加水分解)されてグリセリンと脂肪酸になるんです。

脂肪酸は「脂肪酸」は「脂質」の主要な構成要素で、脂肪酸が他の様々な形体の物質と結びつくことで脂質を形成しています。

グリセロールの役割は

活動のエネルギー源(カロリー)

人体の細胞膜、ホルモン、核膜などを構成

皮下脂肪として臓器や外部刺激(寒さや物理刺激)からの保護(バリア機能)

脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)の吸収促進

グリセロールは血液を通じて肝臓に運ばれ、エネルギー生産の過程で使用されます。

一方、脂肪酸は血液中を循環し、エネルギーを必要とする筋肉や他の組織に供給されます。

 

β酸化

脂肪酸が筋肉や他の組織に取り込まれると、ミトコンドリアと呼ばれる細胞内小器官でβ酸化と呼ばれる過程が起こります。

β酸化により、脂肪酸は酸化され、アセチルCoAという化合物に分解されます。

このアセチルCoAはクエン酸回路(カーボン回路)と呼ばれる代謝経路に入り、最終的には酸化的リン酸化を経て、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー分子が生成されます。

 

ミトコンドリア

ミトコンドリアとは、一つひとつの細胞のなかに存在する小さな器官のことです。

1つの細胞につき100~2,000個ほど存在するといわれています。

 

ミトコンドリアの役割は

エネルギー産生

筋肉を収縮させるためのエネルギーの大部分がミトコンドリア内で作られ、私たちが運動するために欠かせない役割を担っています。

脂肪の燃焼・糖の代謝を活発にする

ミトコンドリアは、エネルギーを作り出すために脂肪を燃焼し、糖の代謝を活発にします。

アポトーシス

アポトーシスとは、“細胞の死に方”の一種です。傷が付いた細胞や不要になった細胞が進んで自滅することで、自分の体を健全に保ちます。

免疫・活性酸素などにも関係している

細胞内のミトコンドリアが、酸素を使って栄養素をエネルギーに変換する過程で、活性酸素が発生します。

活性酸素は、体内に侵入してきた細菌・ウイルスなどの外敵をやっつける働きがある一方、大量に発生すると細胞そのものを傷付けて、病気や老化の原因となります。

 

エネルギー生産

ATPは筋肉や他の組織で使用され、エネルギー源として機能します。

エネルギーが必要な活動を行うために、体内の各部位でATPが使われます。

ATPって?

筋肉の収縮など生命活動で利用されるエネルギーの貯蔵・利用にかかるんです。
「生体のエネルギー通貨」と呼ばれています。

アデノシン三リン酸(ATP)は、アデノシンという物質に3つのリン酸基(P)が結合しています。

ATP分解酵素の働きによってATPが加水分解すると、ひとつのリン酸基(P)がはずれてADP(アデノシン二リン酸)になって、その時にエネルギーを放出します。

このエネルギーを使って筋の収縮が行われるんです。

筋繊維の中に蓄えられているATPの量はわずかなので、激しい運動だと短時間で使い果たしちゃいます。

だから長時間運動を続けるには、ADPからATPを再合成してATPを供給する必要があるんです。

この仕組みをエネルギー産生機構っていいます。

 

という事で、エネルギーが足りなくなって必要な状態にならないと脂肪は燃えないんです。

揉んでもゆすっても、謎の光線を当ててもダメなんです。

エネルギーが足りなくなって必要な状態を作りましょうね(^^)

脂肪が燃焼するのはこの順番ね

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