ストレスは太る!

2023年06月06日

ストレスで太る人の特徴!

ストレス太りるってよく言うけど、ストレスは肥満の原因の大きな1つです。

じゃあ、なぜストレスがあると太りやすくなるのか?

そして、ストレス太りを解消するには、どうしたらいいのか?

  • なぜストレスで太るのか
  • ストレスで太りやすい方とは
  • ストレス太りとホルモンバランスの関係
  • ストレス太りを解消するには

についてお話しますね(^^)

 

ストレスとは

ストレスって言うのは、外部からの刺激によって心身に歪みが生じている状態のこと。

簡単にいえば、なんらかの出来事に対して、心身が緊張している状態をストレスって呼びます。

ちなみに、心身の緊張はストレス反応と呼ばています。

それに対して、心身に緊張を与える出来事をストレッサーと呼びます。

ストレッサーは、種類によって以下の3つにわけることができます。

  • 物理的ストレッサー(天候・騒音・振動)
  • 化学的ストレッサー(薬物・公害・大気汚染)
  • 心理・社会的ストレッサー(悩み・不安・対人関係トラブル)

ストレッサーによる刺激が積み重なると、不調があらわれやすくなります。

たとえば抑うつ症状や頭痛、不眠のほか、太りやすくなるとかがその症状。

 

ストレスでなぜ太る?

ストレス太りという言葉があるように、ストレスが原因で太ることがあります。

 

食べ過ぎ

ストレスで太る原因の一番は、食べ過ぎです。

食べ過ぎてしまうのは、ストレスで摂食中枢が刺激されるからなんです。

摂食中枢は食欲を増進させる脳内にある器官。

逆に、食欲を抑制する器官には満腹中枢があります。

 

ストレスを感じると、大脳辺縁系からドーパミンというホルモンが分泌されます。

 

ドーパミンには摂食中枢を刺激して、食欲を旺盛にする作用があるんです。

そしてさらに、ストレスは満腹中枢を鈍らせます。

具体的に言うと、満腹中枢を刺激するレプチンというホルモンの分泌を低下させます。

満腹中枢が鈍化すると、いくら食べても満腹感を得にくくなっちゃうんです。

その結果、必要以上に食べ過ぎてしって、体重が増加しちゃうんです。

ストレスが多い人には、自分ではさほど食べていないつもりでも、実際は過食しているケースが多いんです。

 

食べてないのに太る原因は?

ストレス太りの原因のほとんどは食べ過ぎなんだけど、なかには食べていないのに太るというケースもあるんです。

そんなに食べていないのに太るという場合は、2つの原因が考えられます。

 

自律神経の乱れ

食べていないのに太るのは、ストレスでの自律神経の乱れが原因です。

自律神経の乱れが肥満につながるのは、基礎代謝が低下するからなんです。

 

自律神経は、全身の器官の働き・体温・ホルモン分泌を調節する神経系です。

自律神経は交感神経と副交感神経から成り立っています。

自律神経のバランスが乱れると交感神経の働きが悪くなります。

交感神経の鈍化は、全身の血流悪化させます。

すると内臓が冷えやすくなって、基礎代謝が低下します。

 

基礎代謝は、簡単にいえばカロリーをエネルギーに変換する仕組みです。

基礎代謝が高い方ほどカロリーを消費する能力が高いです。

反対に基礎代謝が低くなるとカロリーの燃焼効率が下がります。

肥満は、摂取カロリーが消費カロリーを上回ることで起こります。

だから基礎代謝の低下で消費カロリー量が減ると、食事量がさほど多くなくても、摂取カロリーが消費カロリーを上回りやすくなります。

その結果として、食べていないのに太るという現象が起こるわけなんです。

自律神経の乱れによって太る現象は、モナリザ症候群とも呼ばれています。

運動不足

さほどものを食べていなくても、消費カロリーが摂取カロリーを下回れば太りやすくなります。

消費カロリーが減る原因の1つとして運動不足です。

身体を動かす機会が減ると、当然消費カロリーが少なくなります。

さらに運動不足は、筋肉量の減少にもつながります。

筋肉は、身体の脂肪を燃焼させる部位です。

 

運動不足で筋肉が減ると脂肪の燃焼効率が下がります。

簡単にいえば、どんどん痩せにくい身体になるってことです。

ちなみに、運動不足はストレスと密接な関係があるんです。

具体的には、運動不足の人はストレスを感じやすくなっています。

 

理由は、セロトニンの分泌が減るから。

セロトニンは脳の興奮を鎮めて、精神を安定させる作用があるんです。

適度な運動はセロトニン分泌を促すから、ストレス解消が期待できます。

反対に、運動不足になるとセロトニンが分泌されにくくなるから、ストレスを感じやすくなるというわけです。

さらに、運動不足で全身の筋肉の硬直もストレスを増加させる要因です。

全身の筋肉が硬直すると、血流が悪化しやすくなります。

すると自律神経のバランスが崩れやすくなるため、ストレスに弱くなってしまうんです。

 

あと、運動不足によるストレスが、さらなる運動不足を招くんです。

ストレスが溜まると心身が疲労するため、運動への意欲がわきにくくなるんです。

その結果、運動の機会が減少してますますストレスに弱くなる…という悪循環が起きちゃいます。

さほど食べていないのに太るという人は、まず消費カロリーを増やす工夫をしましょうね。

軽い運動をするだけでも、消費カロリーは増やせますから。

 

ストレスで太りやすい人の特徴

ストレス太りしやすいのは、ストレスを感じやすい人です。

ストレスを感じやすい人の特徴は、以下の6つです。

当てはまる数が多いほどストレスが溜まりやすいから、ストレス太りのリスクも高いです。

でも多く当てはまるからといって、必ずしもストレスで太るわけではないですからね。

 

疲れやすい

ストレスが溜まると疲れやすくなります。

ストレスは自律神経のバランスを乱すからです。

具体的に言うと、ストレスがかかると副交感神経の働きが抑制されます。

副交感神経は、心身の緊張をほどいて、身体を休息させる神経系です。

副交感神経が抑制されると、睡眠中でも身体の緊張が取れにくくなります。

身体が十分な休息を得にくくなるから、疲労が溜まりやすくなるんです。

 

基礎代謝が低い

基礎代謝とは、カロリーを消費する仕組みです。

基礎代謝が低いほど消費カロリーが少ないため、太りやすくなります。

基礎代謝が下がる原因の1つはストレスです。

ストレスが多い方ほど基礎代謝が下がりやすいから、ストレス太りのリスクも上昇します。

 

冷え性

冷え性の原因は全身の血流の悪化です。

血液循環が滞ると内臓の働きが弱くなるから、そのぶん体内で生成される熱が減ります。

結果、体温が下がってしまって、冷え性になります。

冷え性の原因の1つはストレスです。

 

ストレスは交感神経を刺激して血管を収縮させます。

すると全身の血流が悪化するから、冷え性のリスクが高まります。

身体が冷えやすい人は、そのぶん大きなストレスを感じている可能性があります。

肩が凝りやすい

肩こりは、肩周りの筋肉の硬直・血流の悪化によって引き起こされます。

肩こりの原因として、ストレスが挙げられます。

ストレスは交感神経を刺激することで、全身の血流を悪化させるからです。

すると肩周りの血流が滞りやすくなるから、肩こりが起きやすくなります。

反対に、肩こりがストレスの原因となることもあります。

 

たとえばデスクワーク・家事などで肩が凝ると、身体・精神の両方に不快感が生じます。

不快感はストレスの素です。

だから肩こりがひどい方ほど、ストレスを感じやすくなります。

肩こりでストレスを感じて、ますます肩こりが悪化する…という負の連鎖も少なくないんです。

マイナス思考

マイナス思考の方はストレスが多い人です。

ストレスこそがマイナス思考の原因となるからです。

ストレスを受けると脳が疲労します。

すると脳機能が低下しやすくなるから、正常な判断・思考がしにくくなります。

簡単にいえば、思考回路が低下しやすくなるわけです。

物事を前向きに捉えることが難しくなって、いわゆるマイナス思考の状態に陥ります。

 

リラックスする時間がない

気持ちがリラックスすると、副交感神経の働きが促進されやすくなります。

反対に、リラックスできない状態では、副交感神経の働きは抑制されてしまいます。

副交感神経が不活性化すると、心身は十分な休息を得にくくなります。

すると疲労が溜まりやすくなるから、ストレスも感じやすくなります。

 

ストレスで痩せる人の特徴

ストレスは体重増加だけでなく、体重減少に繋がってしまうこともあります。

以下のような特徴がある人はストレスを感じやすい人です。

 

食欲減退

ストレスを感じると食欲がわかなくなることがあります。

理由は、ストレスが副交感神経を抑制するからです。

副交感神経には胃腸の消化を促進して食欲をわかせる作用があります。

ストレスで副交感神経が抑制されると、空腹を感じにくくなるんです。

病気・ケガはないのに、なぜか食欲がわかないという人は、ストレスが溜まっている可能性があります。

 

胃腸の働きが悪い

胃腸の働きが低下すると、食欲がわきにくくなります。

胃腸機能低下の原因の1つが、ストレスによる副交感神経の不活性化です。

食欲自体もわきにくくなるから、食事量が減って、結果として体重が落ちやすくなります。

 

疲れやすい

ストレスが大きくなると心身が疲れやすくなります。
疲労は食欲不振を招きます。

ストレスが大きいほど食欲がわきにくくなるから、体重が減りやすくなります。

 

うつ症状

ストレスが大きい方は、うつ症状があらわれやすくなります。

ちなみにうつ症状の例は以下の通りです。

  • 気分が落ち込む
  • 不眠
  • 食欲不振
  • 頭痛

うつ症状とは、それだけ大きなストレスを感じているという裏返しです。

ストレスが大きいほど食欲不振・胃腸機能低下などが起こりやすくなります。

 

その他の病気

病気が原因で食欲がわかなくなることがあります。

食べているのに太らないというケースもあります。

食べているのに太らない場合、可能性が高いのはがんです。

がんは、ストレスで引き起こされることもあります。

 

ストレスで太る理由はホルモンバランスの乱れ

ストレス太りは、ホルモンバランスとも深い関係があるんです。

ホルモンバランスとストレスの関係

ストレスが大きくなると、ホルモンバランスが乱れやすくなります

たとえば、女性なら女性ホルモンのバランスが大きく乱れます。

男性の場合は、男性ホルモンのバランスに異常が出やすくなります。

 

ならどうして、ストレスがホルモンバランスを崩すのか。

理由は、ストレスが蓄積すると脳が疲れやすくなるからです。

脳にあるホルモン分泌機能が低下するから、ホルモンバランスが崩れやすくなります。

 

じゃあどうして、ホルモンバランスが乱れると太るのかというと、自律神経が乱れるからです。

ホルモンと自律神経のバランスを整える器官は、脳の中の近い場所に存在します。

そのどちらか一方がバランスを崩してしまうと、もう一方も影響を受けてバランスが乱れやすいんです。

自律神経が乱れると、基礎代謝の低下・食欲の増進などが起こりやすくなります。

そして、体重増加が起こりやすくなります。

ホルモンバランスの乱れそのものが肥満を引き起こすこともあります。

ストレス太りとホルモンバランスの乱れの関係性について、男女別に確認しますね。

 

女性は生理周期によっても太る

女性は生理前に体重が増えて、生理が終わると体重が減少することが多いです。体重が変動するのは、生理にあわせて女性ホルモンのバランスが変動するからです。

具体的には、エストロゲン・プロゲステロンという2種類のホルモンが変動します。

【エストロゲンの特徴】

  • 食欲の抑制
  • 内臓脂肪の燃焼促進

【プロゲステロンの特徴】

  • 身体に脂肪・水分を蓄える
  • 食欲を増進させる

エストロゲンとプロゲステロンは、交互に入れ替わりながらバランスを保ちます。

生理後から排卵前に分泌が盛んになるのはエストロゲンです。

逆に、プロゲステロンは排卵後から生理にかけて活性化します。

生理前に体重が増えるのは、プロゲステロンが分泌されるからです。

具体的には、身体が妊娠に備えて脂肪・水分を蓄えるから、体重が増加します。

月経が始まるとプロゲステロンの分泌量は少なくなって、かわりにエストロゲンが活性化します。

 

しかし時々、月経後もプロゲステロンが活性化した状態が続くことがあります。

そうなると女性ホルモンのバランスが崩れてしまって、生理不順が起こりやすくなります。

そしてプロゲステロンの活性化は、体重増加を招きます。

妊娠に備えた状態が維持され続けるから、身体が脂肪・水分を溜め込んだままになるんです。

女性のバランスが崩れる原因の1つがストレスです。

ストレスは自律神経のバランスを崩します。

そうなると同じ領域に存在する女性ホルモンの調節機能も乱れやすくなるから、プロゲステロンの過度な分泌が起こって、体重が増加しちゃいます。

男性はテストステロンの減少が関係する

男性のストレス太りにはテストステロンが関係します。

テストステロンは男性ホルモンの1種で、筋肉の生成・維持に関わります。

テストステロンが減少すると筋肉量が減るから、そのぶん脂肪が増えやすくなります。

つまり太ってしまうってことです。

 

テストステロンは加齢とともに減少します。

ストレスもテストステロンを減少させる原因です。

ストレスが多い方はテストステロンが減りやすいから、肥満になる確率が高くなります。

 

ストレス太りを解消するためにできること

ストレス太りが気になる人はぜひこれからお話しする方法を試してくださいね。

規則正しい生活

生活習慣の乱れがストレスの原因となることがよくあります。

具体的に、生活リズムの乱れがストレスを生みます。

  • 食事時間がバラバラ
  • 休日は寝だめする
  • 夜更かししやすい
  • 昼夜逆転生活になりやすい

生活リズムが乱れると体内時計が狂いやすくなります。

体内時計の狂いは自律神経の乱れを引き起こすから、ストレスを感じやすくなります。

反対に生活リズムを毎日一定に保つと、体内時計は正常に維持されます。

自律神経のバランスが整いやすくなるから、ストレスを感じにくくなります。

 

バランスの良い食事

栄養が偏ると、身体が疲れやすくなります。

理由は、活動に必要なエネルギーが十分に補給されないからです。

疲労はストレスの原因です。

疲労をむやみにためないためにも、食事を見直して疲れにくい身体を手に入れてくださいね。

具体的には、栄養バランスのよい食事を心がけてください。

特に意識して摂取したいのは以下のような栄養素です。

  • カルシウム
  • ビタミンD
  • ビタミンC
  • ビタミンE

カルシウムは脳の興奮を鎮める作用があります。

精神が安定しやすくなるから、ストレスを感じにくくなります。

ちなみに、カルシウムはビタミンDと一緒に摂取することで吸収率が高まりますよ。

効率よく栄養バランスを整えるためにも、カルシウムとビタミンDは一緒に摂取しましょう。

ビタミンC・Eはストレスへの抵抗を高める作用が期待できます。

そのほか、タンパク質・マグネシウム・亜鉛もストレス解消に役立つ栄養素です。

数種類の栄養素を効率よく摂取するには、さまざまな食品を少しずつ食べるのがおすすめです。

 

適度の運動

運動は単純にカロリーを消費します。

あと、運動すると筋肉がつくから、脂肪を燃焼しやすい身体に近づけます。

さらに運動には、ストレスを軽減する効果もあるんです。

運動は、脳内のセロトニン・ドーパミンの分泌を促すからです。

セロトニン・ドーパミンは脳内ホルモンの1種で、脳を覚醒させる作用があります。

簡単にいえば、頭と気分をスッキリさせる効果です。

ストレス太り解消におすすめなのは、有酸素運動です。

有酸素運動は、息切れしない程度に一定時間続けられる運動です。

  • ウォーキング
  • 軽いジョギング
  • 水泳
  • ストレッチ
  • ヨガ

ストレス太りが気になるという人は、無理のない範囲で有酸素運動をやってみてください。

 

十分な睡眠時間の確保

睡眠不足が続くと疲労が蓄積しやすくなります。

すると脳の働きが低下しやすくなるから、ストレスを感じやすくなります。

ストレスへの耐性を高めるには、質の良い睡眠をとることが大切

質の良い睡眠をとるためのポイントは。

  • 起床・就寝時刻は一定にする
  • 食事は就寝の2~3時間前に終わらせる
  • 就寝の2~3時間前に入浴して身体を温める
  • スマホ・PCは就寝時間の1時間前に使い終わる
  • 就寝前のアルコール・カフェイン摂取は控える
  • 日中は適度に身体を動かす

 

っと言うことで、ストレスは本当にダイエットに強く影響します。

ストレスをためないように、またうまく解消できるように、うまく調子いしていきましょうね(^^ゞ

ストレスでデブになる!

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